課題・方針・目標

課題を問題点(=ニーズ=欠けたこと)のみでまとめると、方針はその対応策に終始し、目標すなわちビジョンがうまく描けない。問題の原因となっていることの除去や問題への対応策に加えて、可能性を秘めた新しい動きを発掘し期待として取り上げることも課題の集約には必要だ。
方針と目標の関係も、例えば、交通アクセスをよくしよう、という方針に対して交通アクセスのよい都市、という目標では、意欲が起きない。交通アクセスをよくする、という方針と市民の発表の場を作り出すというもう一つの方針があり、その2つの方針に沿った、例えば、コミュニティバス事業と市民ギャラリーの運営事業が実施された先に、豊かな人間関係が生れる都市という目標(ビジョン)が設定できる。
すなわち、課題と方針の間にある「期待」、方針と目標の間にある「取組み」を意識することが重要だ。現場で動く人の意識を定着させ意欲を高めながら活発な行動を誘発するための、課題・方針・目標なのだから。