事業効果

事業効果というと経済効果となるが、そうではない。ここではプロジェクトとルーティーンの連鎖効果すなわち創発効果のことを問題にしたい。
初めて事業を起こすには2回目以降のおそらく何十倍何百倍のエネルギーを要する。初回は不確定条件に満ち溢れているからだ。2回目になるとルーティーンのアイテムが多くなるのでずいぶんと要領よく(数分の一のエネルギーで)コトが進められる。逆に、同じエネルギーを掛ければ数倍のアイテムをこなすことができ、事業の拡大を図ることが出来る。これがすなわち事業効果だ。
実際にはプロジェクト型の作業アイテムとルーティーン型の作業アイテムが事業の中に複合化されているのでそれらの平均が「数倍」となる。
また、ルーティーン化した作業アイテムだけを自動的にこなし、余った冨をポケットに入れる行為が世に言う「既得権益」なのだろう。