さらばTSUBAME

何かが終わった、ような気がした。
明後日、新幹線開通にともないJR九州から「特急つばめ」が姿を消す。本日の久留米出張が最後の乗車となった。

思えば様々な思い出や事件がこの「特急つばめ」ではあった。つばめレディースが登場したのはビュッフェ列車の登場と同期だった。久留米からの帰りは缶ビール2本、大牟田からは1本と決めていた。顔なじみのレディースから「コートお預かりしましょうか」などと声をかけられ、いい気になったりもしたナア。酔っぱらって熊本で降りそこない八代、日奈久まで行ってしまったのは序の口で、西鹿児島までぐっすり寝込んだあと車掌さんに起こされ降車、駅前のホテルで少し休んで、翌早朝取って返し、つばめに乗ったまま熊本駅のホームで家人に持ってきてもらった着替えを受け取り、昨夜乗車した久留米駅を通過、鳥栖で乗り換えて諫早の会議に臨んだことも。
早朝と言えば、旧第一銀行熊本支店(大正8年築/設計者:西村好時)の取り壊し寸前に、買い取られたマンション会社社長にアポなしで北九州まで会いに行ったのも「特急つばめ」だった。結果的にこれが保存の大成功につながった。頻度として一番多かったのは久留米、次いで大牟田か。いずれもつらい気持ちや、悶々とした思いで車中の時間を過ごしたことも多かった。
今後、大牟田までは在来線快速、久留米は新幹線利用になりそうだ。