SL
エスエルって何の略だったかなあ。Sはスチームの略かもしれない。エルは?
SLのワクワク感はクルマのワクワク感と何か違う。大車輪や蒸気、煙などがさながら生きもものように見えるから、ということもある。今日はこれに「釜焚き人」の存在を付け加えよう。つまり、人力というエネルギーが動力の一つに加わっているということだ。
クルマはガソリンで動く。豊田市にある建物の長さ500メートルはあるかと思われる工場で、何の変哲もない部品が組み合わさり組み立てられ、瞬く間に一台のクルマが出来上がり、しかも一台ごとに異なった車種のクルマが最終地点でわずかのガソリンが注入されるとブーと走り出して工場から出て行く様を見た時は、これはこれでワクワクした。ジャなくって、さっき言ってたワクワク感はスタイリングのことだったんじゃないの。ま、それはそれとして。
クルマはガソリンで動くが人間は食物で動く。正確には、腎臓で製造される分解酵素が食物を分子レベルまで分解し、エネルギーや細胞に変える。ガソリンは、燃焼するだけであり、ハンドルやボンネットに変換されたりしないが食物は髪の毛や内蔵の細胞に変わる。さっき食べたかぼちゃに含まれていた窒素Nが手の甲のココの細胞の一部になっていることをアイソトープを使えば証明できるそうだ。
SLは、無生物より生物に近い、と感じる時があるのだが、石炭をくべる「窯焚き人」が分解酵素だったからなのだ。
*蒸気機関車 (steam locomotive)
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